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  • ピミエントス・レジョーノスをパプリカ・ジューシーに仕上げる

    パプリカを使ったピミエントス・レジョーノスです。[pcbr]パプリカは、肉厚で、甘みがあってジューシーなのがおいしいですよね。


    ところが、火を入れ過ぎるととくたくたになってしまいます。[pcbr]火を入れ過ぎずにパプリカをジューシーに、シャキッとした食感を残して作ります。

    スペインでは赤ピーマンを使います。
    でも、日本では売っていない品種なのでパプリカを使います。

    いろんなものを詰めるピミエントス・レジョーノス

    日本ではピーマンに詰めるのはミンチぐらいですが、スペイン料理ではツナやエビ、イカなどのシーフードを詰めるレシピもあります。
    ちょっとトルコ料理っぽいですが、お米を一緒に詰めるレシピも少なくありません。

    いろんなものを詰めてみてもいいかなと思いますよ。

    材料 (2人分)

    パプリカは大きければ2個にしてください。
    冷凍ミックス野菜がなければ、好きな野菜を粗みじん切りで入れてください。

    • パプリカ 小 3個 半分に割る
    • 合い挽きミンチ 200g
    • にんにく 1片 みじん切り
    • 玉ねぎ 半分 みじん切り
    • 冷凍ミックス野菜 50g
    • オリーブオイル 大さじ1.5
    • トマトソース 60g (1個あたり10g程度)
    • 塩 小さじ 1/2
    • コショウ 小さじ1
    • クミンパウダー 小さじ1
    • 粉チーズ 適量
    • パセリ 適量

    ピミエントス・レジョーノスのつくりかた

    ピーマンの肉詰めと違って、炒めてから詰めるのが特徴です。[pcbr]炒めて、詰めて、焼くのが、ピミエントス・レジョーノスのつくりかたです。

    STEP
    パプリカのワタと種を取り除く

    パプリカの上下を切り落とさないで、縦に割るだけにしてください。
    ピーマンの肉詰もこの方が失敗しないです。

    STEP
    玉ねぎとにんにく、ひき肉を炒める

    フライパンにオリーブを熱し、玉ねぎ、にんにく、冷凍野菜ミックスを炒める。

    玉ねぎが透き通ったら、ひき肉、塩、コショウ、クミンパウダーを入れて、[pcbr]ひき肉の色が変わるまで炒める。

    炒めた後に油が多く出ていたら、材料を片側に寄せてキッチンペーパーで取る。

    空いたスペースの油を取る

    STEP
    パプリカに詰めて焼く

    炒めたひき肉と野菜をパプリカに詰める。
    上からトマトソースと粉チーズを振ってグリルで超弱火で15分焼く。

    器に盛り付けてパセリを振る。

  • おじさんによるワインマウントの被害届を20代女子から受け取りました

    私は週末しか出ないけど、おしゃべり系のバーをやっています。[pcbr]ブログ紹介のページにペタっとプロフィールを貼ってますが、Bar businessと書いてあるソレです。

    このブログは20~30代の方を主な読者層として想定しています。
    とりあえず、お伝えしたいのは、

    ワインは同年代の友だちと飲むのが一番です。

    ワイン界にはマウントおじさんとブルゴーニュおばさんという妖怪がいるんですよ。

    妖怪同士でコンパすればいいのに、おじさんは若い女子と飲みに行きたがります。[pcbr]ゴルフとかもそうだけど、おじさんが絡むと楽しくないんですよ。

    それで、少し前に20代女子のお客さんから被害届を受け取りました。

    上司にマウントを取られたA子さん

    被害者のA子さんはワイン好きのセールスウーマン。[pcbr]元気ながんばり屋さんで、電池が切れたら飲みに来てくれます。

    A子さんは、「なんか甘酸っぱいのがおいしいじゃないですかぁ~」というカジュアルなワイン好きです。

    不幸なことに、おじさん上司がA子さんもワイン好きだと聞きつけた。[pcbr]更に不幸なことに断りきれず、A子さんはおじさんとワインバーに行くことになりました。

    どんなワインが好きなの?

    えっ?どんなって言われても…あまり酸っぱくないのが…

    自分なりにいろいろ話したそうですが、「ワイン好きって言えねーな」と吐き捨てるように言われたそうです。

    私が代わりにやってやろうかと思いましたよ。

    ああいう人はなんて答えたら満足するの?

    パーカーポイント90点以上のワインが好きって言ってやれ

    偽初心者のおじさんにマウントを取られたB美さん

    いささか古い話で恐縮ですが、私がワインを飲み始めた8年ぐらい前の話です。

    ワインおいしいなと思って、軽い感じのワインスクールに行きました。[pcbr]もちろん初心者向けの講座だけど、なぜか詳しいおじさんがいるんですよ。

    スクールには、おとなしそうな奥様のB美さんも来ていました。

    他人のコメントにケチをつける

    順番にテイスティング・コメントを発表します。[pcbr]詳しいオッサンは、B美さんが発表するたびに大げさに首を捻るんですよ。

    私は感じ悪いおじさんだなと、やってやろうかと思っていました。

    遂に詳しいオッサンは、B美さんのコメント中に「そうかなぁ..」とか言い出した。[pcbr]私は食い気味どころか被せて「わかるぅ~、香るよね~!」

    B美さんはスクールをやめてしまいました。
    私も雰囲気が悪いと言ってやめました。

    おじさんがオッサンに変わってますけど

    次々とマウントおじさんが育つワイン界

    私はワインが好きなだけで、ワイン屋とか愛飲家が好きなのではありません。
    ちょっと疑問に思うことが少なくないです。

    あちらこちらにマウントオッサンの話は転がってます。[pcbr]いじめの構図となんら変わりません。

    A子さんの場合は部下でうるせーよと言えない立場、B美さんはおとなしい人でうるせーよと言い返せる人じゃない。ややこしそうな人にはやらないんです。

    他に用途がない知識

    なぜ、いつまでたってもこうなんでしょうね。

    仕事やコンクールに出るなどの目的がなければ、ワインの知識は初心者相手にマウントを取る以外に用途がないからです。

    本来は知的好奇心を満足させたり、自分のとってのおいしいワインを探すためです。
    でも、人間はそんなことでは満足できない。
    人によっては高いお金を払って得た知識を誰かに言いたくて仕方がないのです。

    批判的なコメントが詳しい人の証

    そして、人間は年を取るに従って、どんどん批判的になっていきます。[pcbr]お客さんの中にもこんな人じゃなかったのにと思う人がいます。

    ワインの口コミにいらっしゃいました。

    軽すぎる!薄い!

    カーッ、ペッ!みたいな口コミをするな

    パッと見たら50代男性。

    なぜかワインを批判的に評価すれば詳しい人みたいに思ってる人が多いですね。
    ワインを批判的に評価するように、他人を批判するのです。
    それがワイン界の詳しい人なのです。

    詳しい人はプロではありませんよ。

    カジュアルなままで飲ませてあげてください

    私たちのお店はウイスキーや焼酎がメイン。
    ワインはボトキープができないでしょ。
    ワインバーをやりたかったけど、私のお客さんは私にワインバーは期待してません。

    カジュアルな層との棲み分けがない

    ウイスキーはカジュアルな層とシングルモルトマニアの棲み分けができているように見えます。ハイボールでイェーイな人が普通にいるじゃないですか。

    シングルモルトマニアの中には、なんだよと思ってる人もいます。[pcbr]でも、カジュアルなライト層のマーケットが既に出来ちゃってるんですよ。[pcbr]そこに入ってワーワー言う人は聞いたことないですね。

    ワインもそういう風になればいいのにと思います。[pcbr]知識探求する人は、おしゃれ飲みをあれはあれでいいんじゃねと思えばよいです。

    おしゃれ感があるからワインが好きな人もいるわけで、必ずしも知識が必要なわけじゃない。そういう人に知識ベースの話を持っていくことが、大人気ないと思うんですよ。

    コーラもありだよね

    知識を得れば楽しいばかり

    ワインはもっと知れば楽しいですよの一点張りなんですよ。[pcbr]そのとおりだとは思いますよ。[pcbr]ワインを教える人は、初心者にマウント取るなんて言語道断と思ってるでしょうね。

    でも、ちょっと知識偏重が過ぎるのでは?と思います。[pcbr]もっとかわいいラベルがありますよとか、炭酸で割ったら美味しいワインとかあってもいいと思います。

    ボジョレーをイェーイ飲みしてた昔の人は、カジュアルなライト層だったんでしょ。
    ワインの知識なんてなかったと思いますよ。
    タチが悪いことにその世代なんですよ、マウントおじさんは。

    おしゃれだからとか雰囲気で飲む人を、昔のように楽しく飲ませてあげてほしいです。

    オッサンも飲んでたでしょ?

    俺はそんなミーハーやない

    肩パッド女にモテなかったんだ..

    ワインバーで出現するブルゴーニュおばさん

    次の妖怪にいきましょうか。

    この商売は近隣のお店に行き来するものです。
    ワインバーに飲みに行ったり、マスターに飲みに来てもらったりの付き合いがあります。

    そんな中でワインバーのイベントがあると、やっぱり顔を出すものでございます。
    そして、遭遇するのですよ。

    なかなか排他的なブルゴーニュおばさん

    とにかくブルゴーニュなのです。
    なんか分からないけど、ブルゴーニュおばさん少なくない。
    でも、この妖怪はマウントのオッサンに比べたら、度が過ぎなければチャーミングですよ。

    エレガントではないです

    愛が強すぎるんですよ。
    それはいいと思うんだけど、お酒のイベントは社交の場なので、自分の話したいことを一方的に話す場ではありません。

    ブルゴーニュが好きなの、ブルゴーニュ、ブルゴーニュ、ブルゴーーーーーニュ!

    来るなよ呼ぶなよって思うけど、常連さんだと声を掛けないわけにはいかない。
    ワインはいろいろ飲んでみるのも楽しいじゃないですか。
    ところが、なかなか排他的なんですよ。
    誰だっけなぁ、誰かに似てる。

    何を飲んでもやっぱりブルゴーニュ

    第2幕はフランス旅行の話が始まるんですよ。
    とにかく、よくしゃべる。

    やってやろうかと思ってマスターをチラッてみたら、顔をしかめてダメダメって首を振る。
    誰かに似てるんだよなぁ。

    いくつかのワインを飲みつつ、やっぱりワインの話をするのですが、

    でも、やっぱり私はブルゴーニュ!

    誰も聞いてないのに、話をここに持って行く。
    一種のコミュニケーション障害ですよ。

    KPOPSファンに似てる

    誰かに似てる..思い出した!
    SEVENTEENもいいけど、BTOBもうまいと思うけど、

    でもでも、やっぱりBTS!

    よく似とるな。
    愛が強すぎるのと、排他的なところがKPOPSファンと似てるんですよ。

    KPOPSファンの私も気をつけないといけないなと思います。

    カジュアルにワインを楽しもうよ

    なんか勉強しないといけないみたいな雰囲気があるじゃないですか。

    本ぐらい買ってもいいかもしれないけど、あまりそこに引っ張られなくてもいいでしょ。
    仕事にしない限り用途がないですからね。

    私は地理や歴史、データが大好きな人間です。
    ワインのうんちくも実は大好きで、面白そうなのがあるとセミナーも受けます。

    でも、それは友達と楽しく飲むのに必要なことではありません。

    友達と飲むのが一番です

    楽しくおいしくお酒を飲むには、
    何をどこで飲むかや知識の有無より、誰と飲むかの方が遥かに大事ですよ。

    同年代の仲が良い友達と飲むのが一番です。
    普段ワインを飲まない友達でも、ちょっと飲んでみない?って誘うとよいと思います。

    私も友達とわいわい楽しく飲んでますよ。
    飲んでるうちに一緒にお店をやってる親友が整いました!

    サングレ・デ・トロとかけて、
    オペ前のニューハーフと解きます。

    その心は?

    ぶら下がってます。

    うまいっ、エレガント!

    ブルゴーニュおばさんの方が上品やないか!

    ぶら下がってます
  • マルケス・デ・リスカル ティント レゼルバ

    ひとりぐらしでワイン飲みたい。
    でも、フルボトルはちょっと多いかなと思う人もいるでしょう。

    だから、ハーフボトルを集めた記事を書きたくて、少しずつ買ってみよかなと思っています。

    第1弾でマルケス・デ・リスカル ティント レゼルバのハーフ (375ml)を買ってみました。

    やはり割高だと思いますが、週に1回で量も飲まない人にとっては、ハーフボトルも選択肢に入るのかなと思います。
    あとは、ゴミがコンパクトになりますね。

    ハーフボトルはコスパ面では不利

    ほとんどのワインは、価格と品質の均衡がとれています。海外の販売価格と比較しても、まぁそれぐらいだよねという価格で売ってます。
    ハーフボトルは、この均衡が崩れます。

    なんでもリンクを貼ろうとは思わないけど、おすすめではあるんですよ。
    ただ、ちょっと注意ですね。

    おいしいのでおすすめですが、すぐに飲みたい人は避けたほうがいいと思います。
    それと、買うならフルボトルです。

    フルボトル (750ml) は2,723円、ハーフボトル (375ml) は2,194円です。
    ハーフボトルはコスパが悪くなります。

    ハーフボトル特集計画、いきなり挫折やん

    やや曲者 マルケス・デ・リスカル ティント・レゼルバ

    ハーフボトルでも網巻きスタイルです。
    紐ではなくてワイヤーなので、手で切ろうとしてはいけません。
    緩めて隙間から下にずらしてください。

    まずはクンクンしてみましょう

    色は赤茶色とまではいかないけど、青みはなく深めのチェリーレッド。
    クローブやナツメグのスパイシーなアロマだけど、フルーツは閉じている印象を受けます。
    あぁこれは..と思いながら、テイスティ…

    すっぱ。

    アタックは強いです。
    酸味は鋭いエッジがあり、強く出ています。
    加えてタンニンもなかなかの渋さです。

    ハーフボトルを明日まで待たされるのは嬉しくありません。
    という感じなので、

    ティント・レゼルバをデキャントする (洗うのが面倒くさい)

    カシス、ブラックチェリーの香りが立ってきました。[pcbr]エッジのある酸味は落ち着き、深みのある甘みも出てきました。

    マイルドになった渋み、酸味と甘みのバランスが取れたこともあり心地よく。
    少し苦みが伴う長めの余韻も味わいに厚みを持たせています。[pcbr]おいしいです。

    ヴィンテージ2018
    アルコール度数14%
    生産地スペイン リオハ
    品種テンプラニーリョ、グラシアノ
    添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)
    製品情報

    甘み
    弱い
    強い
    酸味
    弱い
    強い
    アロマ
    スパイス
    フルーツ
    タンニン
    少ない
    多い
    ボリューム
    ライト
    フル
  • 【ピカディージョ】 ごはん、パン、ポテトにのせてよし!

    ピカディージョは、スペインやラテンアメリカ諸国で食べられているひき肉の料理です。

    日本人の口にも合う料理で、ごはんにのせて良し、パンにのせてもおいしい、ポテトにのせるのもアリです。

    もちろん、赤ワインにも合うのでワインディナーにもおすすめです。

    中でもおすすめなのがポテトです。
    ちょっと意外かもしれないですが、ワインとのマッチングもすごくよいです。

    ピカディージョのポテトタパス

    ひき肉は牛肉、豚肉、合い挽き、鶏肉、羊肉といろんなレシピがあります。
    今回は諸般の事情で豚ひき肉で作っています。

    諸般の事情

    ひとりでもワインディナーを楽しむのがブログのコンセプト。
    ご予算も大事なポイントです。

    ピカディージョの材料とつくりかた

    ピカディージョは刻んだものという意味なので、材料はすべてみじん切りにします。
    あとは炒めてトマトの水分で煮込むだけです。

    ラテンアメリカ諸国ではクミンを使うレシピが一般的ですが、スペインのレシピはクミンなしが多いです。私もクミンなしで作っています。

    材料 (2人分)

    • 豚ひき肉 200g
    • 玉ねぎ 半分 みじん切り
    • ピーマン 1個 みじん切り
    • トマト 1個 みじん切り
    • オリーブオイル 大さじ1.5
    • 白ワイン 50ml
    • パプリパウダー 小さじ1
    • 塩 適量
    • コショウ適量
    • パセリ 適量

    ピカディージョのつくりかた

     ポイントは仕上がりの水分です。
    パンやポテトにのせるなら、水分が少なめになるよう煮詰めてください。
    ごはんのせの場合はお好みでよいです。

    パサパサにならないように注意しながら煮詰めてください。

    STEP
    玉ねぎとピーマンを炒める

    フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎとピーマンを中火で炒める。

    STEP
    豚ひき肉を炒める

    玉ねぎが透き通ってきたら、ひき肉を加えてほぐしながら炒める。

    STEP
    トマトと白ワインを加える

    ひき肉がほぐれてきたら、トマト、白ワイン、パプリカパウダーを加える。
    混ぜながら、塩、コショウで味を整える。

    STEP
    弱火で煮詰める

    弱火にして好みの水分になるまで煮詰め、最後にパセリを振って混ぜる。

    蓋をせずに混ぜながら煮詰めて大丈夫。

    ピカディージョのポテトタパス

    ポテトタパスの土台になるポテトを作ります。
    とても簡単で塩コショウしてバターで炒めるだけです。

    【材料 2人分】
    ・じゃがいも 中 2個 1cmで縦に切る
    ・バター 50g
    ・塩 適量
    ・コショウ 適量

    STEP
    じゃがいもに塩コショウを振る

    両面に塩コショウをしっかり振る。
    塩コショウはしっかりめにした方がおいしいです。

    STEP
    じゃがいもをバターで炒める

    フライパンでバターを弱火で溶かす。
    じゃがいもを弱火のまま、きつね色になるまじっくり炒める。

    いい色になりました!

    ピカディージョのタパス ごはんとパン

    最後にごはんとパンタパスのポイントをご紹介します。[pcbr]どちらもおすすめですが、ひと工夫するともっとおいしくなります。

    ごはんにのせるならピリ辛もうまい!

    これからの季節はピリ辛もおすすめです。

    パンとポテトは基本のピカディージョの方が合いますが、ごはんにのせる場合はピリ辛にするとおいしいです。

    基本のピカディージョの分量なら、レッドペッパー小さじ 1で十分です。

    バケットは軽くトースト

    ピカディージョをのせる面にバターをのせて、軽くトーストするのがおすすめです。
    カリッとしたバケットの食感がおいしさをアップしてくれます。

    ピカディージョ、
    ぜひワインと楽しんでください!

  • 酸味が爽やか 鶏もも肉のエスカべーチェ (マリネとの違いは?)

    パエージャやアヒージョに比べると、あまり聞かない料理の名前だと思います。

    フランス語はescabèche (エスカベーシュ)、スペイン語ではescabeche (エスカべーチェ)と呼びますが、酸味の効いたソースに漬け込む料理です。

    鶏もも肉のエスカべーチェはさっぱりしてるので、特にこれからの季節におすすめです。
    ボリュームもあるのでメインにもできます。

    本日もレストランごっこを楽しみました。
    ピカディージョもレシピ記事を書くつもりで、写真や作り方をまとめています。
    メニューです。

    【料理】
    ・鶏もも肉のエスカべーチェ
    ・少し火を入れすぎたローストビーフ
    ・ピカディージョのパンタパス

    【ワイン】
    ・アルトス・イベリコス・クリアンサ

    開栓してグラスに注いでるときに、ふわっと香るワインです。

    熟感のあるラムレーズンのアロマ、クローブのスパイシーなニュアンス、鼻から抜ける樽香もあり、よく香るワインです。

    丸みのある酸味で、甘みは穏やか、タンニンは中程度できめ細かいです。調和の取れたワインで尖ったところがなく飲みやすいですが、しっかりとした味わいがあります。

    特にローストビーフにはよく合いました。
    シンプルなグリルにも合いそうです。
    おすすめ!

    エスカべーチェとはなんですか?

    サクッと言うなら、ピクルスです。

    エスカべーチェは焼いたり揚げたりした材料を、ビネガー、オリーブオイル、ハーブ、野菜など酸味の効いたソースで煮込んだあとに漬け込む料理が多いです。

    しかし、火を通した材料を酢につけることがエスカべーチェではありません。

    火を通してるかは関係ありません。
    いちごのピクルスをスペイン語で「Fresas escabechadas」といいます。いちごが女性名詞で複数なので形が変わっていますが、これもエスカべーチェなのです。

    レモン汁に漬けたらエスカべーチェではありません

    ややこしいのですが、スペイン語ではレモン汁に漬けたものはセビチェ (ceviche) と呼び、エスカべーチェと区別されています。

    セビチェはペルー発祥の料理で、白ワインや泡、日本酒にもよく合う料理で酒飲みにはたまりません。ペルー料理もおいしいので大好き。

    エスカべーチェとマリナール (マリネ)との違い

    基本的にエスカべーチェとマリナール (マリネ)は、別カテゴリーと考えたらよいです。

    マリナール (マリネ)は味付けされた液体に材料を漬けて柔らかくしたり風味を付けることです。エスカべーチェは料理そのものを指しますが、マリネは材料を漬け込む調理方法を意味します。液体に漬け込むのでワインでもマリネになります。

    ですから、基本的にエスカべーチェを使って違う料理を作ることはありません。でも、なんとかのマリネを使って別の料理を作ることはあり得ます。マリネは完成形で出されることもあるけど、下ごしらえとしても使われます。

    エスカべーチェを使った違う料理があっても、これぐらいの程度になると思います。

    Ensalada de queso con escabeche de tomate
    チーズのサラダ トマトのピクルス添え

    やはり完成している料理なので、そのまま添えるぐらいになるでしょう。

    酢で漬け込んだ料理がエスカべーチェ、レモンやライム汁に漬け込んだ料理はセビチェ。
    ワインでも日本酒でも、とにかく漬け込む調理方法がマリネです。

    鶏もも肉のエスカべーチェ 材料とつくりかた

    鶏もも肉のエスカべーチェは、フライパンひとつで作れる簡単料理です。次々と材料を炒めて、最後に酸味の効いたソースで煮込みます。

    材料 (1人分)

    玉ねぎは小さめだったので1個入れてますが、大なら半分でもよいかと思います。マリネ液を吸った玉ねぎをもも肉に乗せるので多めのほうがよいです。

    マイクロリーフがなければ、好みの野菜を使ってください。

    • 鶏もも肉 1枚
    • 玉ねぎ (小) 1個 薄切り
    • 人参 1本 薄切り
    • パプリカ 半分 薄切り
    • ワインビネガー 100ml
    • 水 100ml
    • オリーブオイル 大さじ 2.5
    • ローリエ 1枚
    • ローズマリー 小さじ1
    • にんにく 1片 薄切り
    • 塩 適量
    • コショウ 適量
    • マイクロリーフ 適量

    つくりかた

    マリネ液が鶏もも肉にひたひた浸かる量は多いので、マリネ液をアロゼしながら、マリネ液を吸った玉ねぎを上に乗せて煮込みます。
    もも肉は先に塩コショウしておいてください。

    STEP
    にんにくオイルを作ってもも肉を焼く

    フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒める。
    にんにくの香りが移ったらにんにくを抜く。

    もも肉を皮目から弱火で脂を出しながらじっくり焼く。
    マリネに焦げ臭はじゃまかなと思ってるので、焦がさないように弱火で焼いています。

    皮目が焼けたら裏返してローズマリーを振りかける。もも肉を両面焼いたら取り出して、キッチンペーパーで油分を取っておく。

    STEP
    人参、玉ねぎ、パプリカを炒める

    もも肉を焼いたフライパンでそのまま炒める。そうじもしなくてOK。

    まず人参から、次に玉ねぎ、最後にパプリカを塩コショウで炒める。
    中弱火ぐらいまで火力を上げて大丈夫。

    STEP
    ワインビネガー、ローリエ、水を入れてひと煮立ち

    野菜が炒まったら、ワインビネガー、ローリエ、水をひと煮立ちさせて、もも肉をフライパンに戻す。

    このときにソースを吸ってる野菜をもも肉の上に乗せる。

    STEP
    もも肉を20分間煮込む

    蓋をして20分煮込む。
    10分経ったら蓋を開けてソースをもも肉にスプーンでアロゼする。
    もも肉の上に野菜を乗せて、蓋をして残りの10分煮込む。

    20分経ったら火を止めて蓋を開けて冷めるまで置いておく。
    冷めたら容器にもも肉、野菜の順に入れて冷蔵庫で冷やす。

    お皿に盛り付けるときにマイクロリーフを上に乗せる。

  • スペインワインの有名ワイナリー トーレスのワインを飲む

    スペインワインを飲んでみよかなと思っている人に、とても有名なワイナリー トーレスのワインを紹介します。

    ワイナリーのいろいろは後にして、早速ワインの紹介をしていきます。

    トーレスはスペインの超有名なワイナリーですが、1,000円台から10,000円以上のワインまで幅広いラインナップがあります。

    スペインワインらしく、低価格帯のコスパがとてもよいのでおすすめです。特にセットで買うと割引があるのでおすすめです。

    スペイン 超有名ワイナリートーレスのワイン紹介

    デイリーワイン サングレ・デ・トロ 5種類のセット

    エノテカ楽天市場店で売ってるキング・オブ・スペイン トーレスのデイリーワイン、サングレ・デ・トロの送料無料5本セットです。

    いろんなワインの味わいが楽しめるセットで、あっさりした和食からお肉まで合わせられるデイリーワインのセットです。

    サングレ・デ・トロは、エノテカの公式サイトによると、3秒に1本売れてるワインだそうです。

    公式オンラインには3本セットと単品を売ってますが、どちらも送料がかかるので楽天市場店の5本セット (1本あたり1,364円) がおすすめです。

    エノテカ楽天市場店で売ってるサングレ・デ・トロ 送料無料5本セットの内容は、エッセンシャル・シリーズの中からオリジナル、テンプラニーリョ、ロゼ、ブランコの4種類とスパークリング・ブリュットです。

    スパークリング・ブリュット

    色は明るいイエローです。
    シトラスやライムのフレッシュな柑橘系のアロマが爽やかです。

    甘味は控えめで、さわやかな酸味が若々しさを感じさせるドライなスパークリングです。
    泡立ちは細かく、短い余韻の中にほのかな苦味を感じます。
    バランスが取れていて飲みやすいです。

    ヴィンテージNV
    アルコール度数11.5%
    生産地スペイン
    品種パレリャーダ、ガルナッチャ・ブランカ
    添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)
    甘み
    弱い
    強い
    酸味
    弱い
    強い
    アロマ
    スパイス
    フルーツ
    発泡性
    少ない
    多い
    ボリューム
    ライト
    フル

    オリジナル (赤)

    色は明るめのルビー色で、少し青みを感じるブルーベリーのシンプルなアロマです。アタックははっきりしてますが、酸味と渋味で少し唐突な感じを受けました。

    シャープで少し尖った酸味、甘みはかなり控えめです。タンニンは渋みが少し強く、舌に残る粗さも感じます。

    ヴィンテージ2021
    アルコール度数13.5%
    生産地スペイン
    品種ガルナッチャ、カリニェナ
    添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)、安定剤(アカシア)
    甘み
    弱い
    強い
    酸味
    弱い
    強い
    アロマ
    スパイス
    フルーツ
    タンニン
    少ない
    多い
    ボリューム
    ライト
    フル
    2日目は落ち着きが出て来ます

    開栓直後は落ち着きがない感じがします。
    あまりワインを飲まない人は、酸味と渋みで酸っぱい印象を持つかもしれません。
    分かりやすく言いますと、ほっぺたがキューってなる感じです。

    早めに開栓したほうが無難でしょう。
    ほっぺたキューっを感じるようならデキャンタするのもありです。

    2日目は落ち着いて来ます。
    アロマも熟感が感じられるようになり、酸味も丸みが出て来ます。

    テンプラニーリョと同時に開けて飲み比べるとよいです。あまりワインを飲まない人も違いが分かると思います。

    2本同時に開けるのは嫌な人が多いですけど、オリジナルは置いたほうがいいと思うので問題ありません。

    テンプラニーリョ (赤)

    おいしいです。
    色はオリジナルほど明るくはなく、紫の色調がやや強めです。ブラックベリーやプルーンの熟した黒果実とバナナの印象的なスイートなアロマです。

    アタックはスムーズで、柔らかい酸味です。
    甘みは強くありませんが、アルコール分が14%と高いので、まろやかな甘みを感じます。

    細やかなタンニンが柔らかめのテクスチャーを演出しています。余韻は短くはなく、適度な渋みとアフターテイストを楽しめます。

    甘い香りと書きましたが、味わいで甘みが突出している訳ではなく、全体的にまろやかでバランスが取れています。

    タンニンはありますが、精緻とまではいかないものの、細やかなので飲みやすく感じると思います。1本あたり1,364円はお値打ちだと思います。

    ヴィンテージ2022
    アルコール度数14%
    生産地スペイン ラ・マンチャ
    品種テンプラニーリョ
    添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)、安定剤(アカシア)
    製品情報
    甘み
    弱い
    強い
    酸味
    弱い
    強い
    アロマ
    スパイス
    フルーツ
    タンニン
    少ない
    多い
    ボリューム
    ライト
    フル
    ステーキとテンプラニーリョ

    ロゼ

    色は明るめのピンクで赤は少なめです。
    イチゴやラズベリーのフルーティーな赤果実の中にグレープフルーツのシトラス系アロマのニュアンスを感じます。

    アタックは瑞々しく、酸味が広がります。
    はっきりした酸味で持続性があり、甘みは控えめでドライなフレーバーです。
    少し苦みを感じる短めの余韻です。

    ヴィンテージ2022
    アルコール度数12.5%
    生産地スペイン
    品種ガルナッチャ、カリニェナ
    添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)
    甘み
    弱い
    強い
    酸味
    弱い
    強い
    アロマ
    スパイス
    フルーツ
    タンニン
    少ない
    多い
    ボリューム
    ライト
    フル

    ブランコ (白)

    色は淡く黄色が主体ですが、少し緑も入っています。青りんごや花梨のフルーティーなアロマで熟れた感じより青みがあるイメージです。

    柔らかいアタックと同調するような穏やかな酸味、甘みは控えめです。
    余韻は短く、少しミネラルを感じます。

    すっきりフレッシュで飲みやすいライトボディですが、味わい全体が控えめで輪郭がはっきりしない印象が残りました。

    あっさり系の料理に合うワインだと思います。野菜系の和食とか、炊き込みご飯と相性がよさそうです。昼飲みやピクニックに持って行くのもよいと思います。

    ヴィンテージ2021
    アルコール度数14%
    生産地スペイン ウクレス
    品種テンプラニーリョ
    添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)、安定剤(アカシア)
    甘み
    弱い
    強い
    酸味
    弱い
    強い
    アロマ
    スパイス
    フルーツ
    タンニン
    少ない
    多い
    ボリューム
    ライト
    フル

    アルトス・イベリコス

    アルトス・イベリコスにはレゼルバとクリアンサの2種類があります。

    どちらもDOCa. リオハのワインです。特産原産地呼称ワインで、DO (原産地呼称ワイン)の中から厳しい基準で昇格が認められたワインです。現在、DoCa.はリオハとプリオラートの2つだけです。

    DOCa (Denominatión de Origen Calificada) 記載があります

    レゼルバやクリアンサは熟成期間による格付けで、3つの格付けがあります。

    グラン・レゼルバは60ヶ月以上 (うち樽熟成が18ヶ月以上) 、レゼルバは36ヶ月以上 (うち樽熟成が12ヶ月以上) 、クリアンサは24ヶ月以上 (うち樽熟成が6ヶ月以上)です。
    いずれも赤ワインの場合で、白ワインは熟成期間の規定が異なります。

    アルトス・イベリコス・クリアンサ 【おすすめ】

    こちらも低価格帯のワインですが、サングレ・デ・トロより少しだけお高めです。

    トーレスのサイトでは、「柔らかなタンニンと果実味が豊かな現代的な赤ワイン」「とりわけ、赤身肉、脂身の多い魚、チーズ、様々な種類のハムやソーセージなど、新鮮な素材を使ったタパスと合う」とのことです。

    参考:トーレス公式サイト Altos Ibéricos: A New Take on La Rioja (英語)

    私はローストビーフやエスカべーチェと合わせました。ローズトビーフはよく合います。

    ラベルもおしゃれ

    よく香るおいしいワインです。

    色は青みが薄れ、赤みが増した深みのあるルビー色。開栓してグラスに注ぐ時点でラムレーズンのアロマがふわっと香ります。
    香りを取りに行くと、バニラとシナモン、オーク、少しスモーキーな香り。

    アタックはとても滑らかです。
    丸みのある酸味で甘みは控えめ、タンニンはきめ細かく滑らかです。
    余韻は中程度、後味に少し苦みを感じますが、それが味わいに深みを与えています。
    全体的に柔らかでバランスが良く、味わいもしっかりしているフル寄りのミディアムです。

    セット売りは見たことはなく、単品で2,000円台前半なので十分コスパです。おすすめです。

    ヴィンテージ2019
    アルコール度数14%
    生産地スペイン リオハ
    品種テンプラニーリョ
    添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)、安定剤(アカシア)
    製品情報
    甘み
    弱い
    強い
    酸味
    弱い
    強い
    アロマ
    スパイス
    フルーツ
    タンニン
    少ない
    多い
    ボリューム
    ライト
    フル

    トーレスはスペインを代表するワイナリー

    1870年にペネデスでハイメとミゲルの兄弟がワイン生産を始めました。ハイメは1860年にキューバに移住して、海運業などでキューバで財を成しました。

    その後、カタルーニャに戻り、ワイン生産を行っていた兄のミゲルと1879年にトーレス社を設立しました。

    トーレスの事業は、ミゲルの息子であるフアン・トーレス・カザルスに引き継がれます。

    そして、ファンから息子のミゲル・トーレス・カルボ、ミゲル・アグスティン・トーレス・リエラ、5代目のミレイア・トーレス・マクザセックに引き継がれていきました。

    創立者のひとりであるハイメがキューバに移住するような海外志向だったからか、海外展開に力を入れてきたワイナリーです。

    1979年にはミゲル・アグスティン・トーレス・リエラが、ミゲル・トーレス・チリを設立、1989年にはカリフォルニアに土地を取得、現在では世界的なワイナリーになりました。

    環境保護にも力を入れている

    トーレスは環境保護にも力を入れているワイナリーです。2008年にトーレス&アース・プログラムを立ち上げ、CO2排出削減など環境への取り組みや子供のためのシェルターなどのプログラムを強化しています。

    高品質でリーズナブルなワインで人気

    ミゲル・アグスティン・トーレス・リエラの時代にトーレスのワインが大きく飛躍しました。

    フランスで醸造学を学んだ彼は、フランス品種を導入し、パリ・ワイン・オリンピックで優勝を勝ち取りました。

    彼はマス・ラ・プラナやミルマンダなどのワインも生み出しました。高い品質は現在まで受け継がれています。

    受賞歴が多いトーレスのワイン

    トーレスは品質の高いワインを生産することで知られており、Decanter World Wine AwardsやInternational Wine Challengeなどで数多くの受賞歴があります。

    例えば、マス・ラ・プラナやレゼルバ・レアル、ラ・カウザ・ナランホ (ミゲル・トーレス・チリ)でDecanter World Wine Awardsのプラチナを受賞しています。

    ワイナリーとしては、イギリスのドリンクス・インターナショナル誌が選ぶ2024年の世界で最も賞賛されるワインブランドで第1位を獲得しています。

    スペインワインらしくリーズナブル

    品質が高いワインを手頃な値段で買えるので、スペインワインはコスパがよいと言われます。

    最高級シリーズであるシングル・ヴィンヤードのマス・デ・ラ・ロサは、セールで7,700円で売ってたりします。(ビンテージによっては、€500 約80,000円ぐらいの値段がついてます)

    Peñinが92点を付けてるクロス・アンセストラル 2022が€16.75 (約2,500円)で売ってます。

    高い品質のワインを作り続けているトーレスですが、幅広い価格帯のラインナップが用意されています。
    その中でも140カ国以上で飲まれているのが、デイリーワインのサングレ・デ・トロです。

    サングレ・デ・トロ シリーズの魅力

    サングレ・デ・トロ にはいくつかの種類があります。シリーズには低アルコールやノンアルコールもあり、2018年にはヴィーガン認証を取得しています。

    サングレ・デ・トロは、サッカー スペイン代表の公式ワインでもあります。スペイン代表の愛称はLa Roja (the red)です。サングレ・デ・トロは、雄牛の血という意味なので、やっぱりLa Rojaです。

    サングレ・デ・トロの歴史と名前の由来

    1954年にコストパフォーマンスに優れ、圧倒的な個性を世界中のグラスで表現することを目的に作られました。

    10年後にはレゼルバを投入しています。1990年には100カ国以上の国で販売されるようになりました。

    カタルーニャ州のペネデスで生産されています。ワイン生産の歴史は古く、ローマ時代にまで遡ると言われており、トーレスの本拠地と言ってもいいでしょう。

    創業者のひとりであるミゲル・トーレスはこの地で現代的なワイン生産に励みました。スペインでも早くからステンレスタンクを使うなど、ワイン改革に熱心な土地柄です。

    名前の由来

    サングレ・デ・トロは雄牛の血を意味しますが、ギリシャ神話のお酒と豊穣の神バッカス (ディオニュソス) に由来すると言われています。

    この時代のお酒はワインなので、ワインの神様とも呼ばれます。古代ギリシャ人はぶどうの木が生えてるところは、バッカスが通った場所と信じていたそうです。

    バッカスは別名雄牛の子と呼ばれていたことから、ミゲル・トーレスはワインにToro(雄牛)の名前を付けたと言われています。

    では、血はどういうことなのかと考えてしまいます。単に赤いからなのか。
    闘牛で力尽きた勇敢な雄牛が流した血にインスパイアされたなど、諸説あってはっきりしないのですが、おそらく闘牛は関係あるのかなとは思います。

    テンプラニーリョ主体の赤・白・ロゼの3種類

    ペネデスは赤、白、ロゼはもちろん、ぶどうの品種も多い地域でバラエティー豊かなワインを生産する地域でもあります。

    サングレ・デ・トロも赤、白、ロゼ、スパークリングと豊富なラインナップが揃っています。

    • レゼルバ
      ガルナッチャとシラー、カベルネ・ソーヴィニョン、テンプラリーニョの3種類あります。
    • スパークリング ブリュット
      カバ・ブリュットがなくなってしまい、後継がスパークリング・ブリュットです。
    • エッセンシャル
      スペシャルセレクション、リオハ、オリジナル、テンプラニーリョ、ロゼ、ブランコ、ベルデホの7種類あります。
    • 低アルコールとノンアルコール
      0,0 オリジナル、5,5 ティント、0,0 ロゼ、0,0 ブランコ、5,5 ブランコの種類です。
      0,0はノンアルコール、5,5はアルコール5%です。

    ひとりぐらしやギフトにもおすすめ

    ひとりぐらしでフルボトル (750ml)は多いと感じる人もいると思いますが、オリジナルやブランコはハーフボトル(375ml)も売っています。

    ただし、ハーフボトルはサングレ・デ・トロに限らず、送料も含めて割高になります。

    安くておいしいワインなので、ギフトにもおすすめです。ボトルに牛のアクセサリーがついているので、プレゼントにもかわいくておすすめです。

    女子にプレゼントするなら、ピンクの牛がついたロゼもよいでしょう。

  • ふわっとクリーミーなマッシュポテトのレシピ

    付き合わせはマッシュポテトを付けたら間違いありません。
    みんな大好きなマッシュポテトは、ふわっとクリーミーに仕上げたいです。
    ハンドブレンダーを使って簡単に作れます。

    実は中国のケンタッキーには、マッシュポテトがあります。これがふわっとしていて、なかなかおいしいです。
    ちなみにマッシュポテトのことを中国語では土豆泥といいます。

    泥です。

    マッシュポテトの作り方 ポイント

    ふわっとクリーミーなマッシュポテトを作るポイントです。

    • じゃがいもをしっかり潰す
    • 牛乳を多めに吸わせること

    じゃがいもをしっかり潰す

    おかんのポテトサラダのように、すりこぎで潰すのはNGです。
    やっぱりブレンダーを使ってほしいです。

    安いので十分なので、買っておくとよいと思います。私もアマゾンで買った安いブレンダーでソースからテリーヌまで作っています。

    牛乳を多めに吸わせること

    じゃがいもの量に対して牛乳が多いように感じると思います。思ったより牛乳を吸うので、イメージで量を減らさないほうがよいです。

    一気に牛乳を入れるとじゃぶじゃぶになるので、牛乳を分けて入れるのがポイントです。
    しっかり牛乳を吸わせると、ふわっとクリーミーになります。

    マッシュポテトの材料とつくりかた

    私はドライバジルを入れてます。
    味付けはお好みでシンプルに塩コショーだけでもよいと思います。

    材料 (2~3人分)

    小さじ1/4が測れないのであれば、ひとつまみぐらいでよいです。1/2だと少し辛い気がします。

    • じゃがいも 300g 一口大に切る
    • 牛乳 100ml
    • バター 30g
    • 塩 小さじ1/4
    • コショウ 小さじ1/4
    • ドライバジル 小さじ1/4
    • パプリカパウダー 適量

    私はこんな計量スプーンで小さじ1/4を測っています。中国通販で買ったもので、残念ながらアマゾンには売ってませんでした。

    完全な消耗品ですが役立ちます

    つくりかた

    混ぜるだけので簡単です。
    じゃがいもの潰し残りがないようにしてください。私は一度にじゃがいもを全部潰しますが、2回に分けて潰してもよいです。

    STEP
    じゃがいもを茹でる

    鍋にじゃがいもが浸るぐらいの水を入れてじゃがいもを茹でる。
    途中でアクが出たらすくう。
    串が通るようになれば、ざるにあけて少し冷ましておく。

    STEP
    じゃがいもをブレンダーで潰す

    じゃがいもを容器に移し、ブレンダーで丁寧に潰す。量が多くて潰しにくいようなら、半分ずつ分けて潰してもよい。

    容器はブレンダーの付属品を使用。

    STEP
    バターを牛乳で溶かす

    小さい鍋に牛乳とバターを入れて、極弱火でバターを溶かす。
    牛乳を沸騰させないように注意する。
    バターが溶けたら火を止める。

    STEP
    潰したじゃがいもと混ぜる

    バターを溶かした牛乳をじゃがいもが入ってる容器に入れる。塩、コショウ、ドライバジルを入れて、アタッチメントをホイッパーに変えて撹拌する。

    残りのバターを溶かした牛乳を入れて更に撹拌して完成。

    ステーキの付け合せにしました。
    白のプレートだとあまり映えないので、少しパプリカパウダーを振りました。

  • 濃厚海老出汁のパスタパエージャ

    スペインにパスタパエージャがあると知ったときは驚きました。

    そんなもんはパエージャではないと怒りそうな気がします。ところが、パスタパエージャ用のパスタがあるぐらいで大いにアリです。

    いろいろなレシピがあるパスタパエージャ

    普通のスパゲッティを折って使うものやサフランを入れないレシピなど、パスタパエージャには様々なレシピがあります。

    スペインにはフィデオというパスタパエージャ用のパスタがあり、日本でも通販で買えます。

    スペインのフィデオにも2種類ある

    スペインのフィデオにも2種類ああります。
    スパゲッティをカットしたようなタイプとマカロニタイプの2種類です。

    私は穴からスープを吸ってほしい気がするのでマカロニタイプを使っています。私はマカロニタイプの方が好きです。

    通販でフィデオだけ買うのも面倒くさいので、いつもお世話になっているトップバリュのサラダマカロニで作ります。

    トップバリュ お世話になっております

    濃厚海老出汁のパスタパエージャ 材料とつくりかた

    お米の場合は15~20分炊きますが、パスタパエージャはパスタのゆで時間になります。

    ゆで時間の短いパスタを選ぶとすぐにゆで時間に到達してしまいます。様子を見ながら調理ができないので難しいです。

    私はお米の方が簡単だと思います。
    お米の炊き加減は見ながら分かると思いますが、パスタは見た感じでは分かりにくいです。

    材料 (2人分)

    アルゼンチン産赤えびとイカげそは、恥ずかしながら見切り品でございます。
    赤えびは生食用ですが、3匹だけなので焼いて使います。

    • 有頭赤えび 3匹
    • イカげそ 100g
    • にんにく 1片 ざっくりみじん切り
    • 玉ねぎ 1/4 ざっくりみじん切り
    • パプリカ 1/4
    • ピーマン 1個 細切り
    • トップバリュ サラダマカロニ 150g
    • トマトソース 大さじ4
    • オリーブオイル 大さじ2
    • 白ワイン 20ml
    • 水 400ml
    • サフラン 適量
    • 塩 適量
    • コショウ 適量
    • パセリ 適量

    つくりかた

    アルゼンチン産赤海老の頭と殻を使って出汁を取ります。濃厚にしっかり出汁を取るので、今回はコンソメを使っていません。

    パスタを加えてから煮る時間はパスタのゆで時間です。

    このサラダマカロニのゆで時間は8分なので、合計で8分になるように作っています。

    STEP
    イカげそと赤えびを炒める

    イカげそと赤えびは水気を切って塩を振っておく。

    フライパンにオリーブオイル (分量外)を入れてイカげそと赤えびを中火で炒める。

    フライパンが汚いですよと思いますが、旨味もあるので後から一緒に出汁にします。

    STEP
    海老の出汁を取る

    イカげそと赤えびを炒めたフライパンに赤えびの頭と殻を入れる。

    白ワインを加えて中火で煮立てから水を加え、沸騰したら弱火で10分間煮る。

    煮ている途中で海老の頭を潰すとよく出汁が出る。

    少し放置してさましてから、漉し器で受けて出汁をボウルに取る。

    STEP
    にんにくと玉ねぎを炒める

    フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れる。弱火で玉ねぎが透き通るまで炒める。

    STEP
    パスタとトマトソース、サフランを加える

    海老で取った出汁、パスタ、トマトソース、サフラン、塩、コショウを加えてひと煮立ちさせる。ひと煮立ちしたら、蓋をして弱火で3分煮る。

    STEP
    パプリカ、イカげそ、赤えびを加えて煮る

    3分経ったらパプリカ、イカげそ、赤えびを乗せて、蓋をして更に5分間煮る。

    蓋を外して20秒ほど中火にかけて焦げを作って完成。水分の状態で時間を調整する。

    取り分けてパセリを振っていただきます。
    アリオリソースを付けて食べるのがおいしいのでおすすめです。

  • 新玉ねぎとオイルサーディンとのマリネ

    スパークリングや白ワインによく合うマリネです。赤ワインのときは、前菜としても重宝するタパスメニューです。

    野菜だけのマリネもあっさりでおいしいですが、オイルサーディンを加えるとワインによく合うようになります。

    オリーブにパプリカを詰めてスペイン風にすると色も映えるしかわいいのでおすすめです。

    かわいいので、よくやってます

    アンチョビでオリーブを巻いて串刺しにするピンチョスがあります。これもマリネするのですが、アンチョビは塩抜きをするので時間がかかります。今回はオイルサーディンです。

    新玉ねぎとオイルサーディンとのマリネ 材料とつくりかた

    オイルサーディンはマリネ液で混ぜると崩れてしまうので、新玉ねぎとオリーブを上から乗せて作ります。

    材料 (2人分)

    タイムは1本分の葉を入れてますが、ドライなら小さじ1にしてください。

    • オイルサーディン 8匹
    • 新玉ねぎ 1/2 個 薄切り
    • オリーブ 10個
    • パプリカ 適量

    【マリネ液】

    • にんにく 1片 薄切り
    • オリーブオイル 大さじ4
    • ワインビネガー 大さじ1
    • レモン液 小さじ1
    • タイム 1本分
    • オレガノ ひとつまみ

    つくりかた

    最初に下ごしらえです。

    • 新玉ねぎは薄切りにして水にさらす
    • オイルサーディンはキッチンペーパーで押さえて油分を取る
    • パプリカを細切りにしてオリーブに詰める
    STEP
    にんにくを炒める

    フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒める。オリーブオイルに香りが移ったら火を止めて、にんにくを取り除く。

    STEP
    マリネ液をつくる

    にんにくの香りを移したオリーブオイルをボウルに入れる。
    次にワインビネガー、レモン液、タイムとオレガノを入れてよく混ぜる。

    STEP
    新玉ねぎとオリーブをマリネ液と合わせる

    新玉ねぎとパプリカを詰めたオリーブをマリネ液に入れて混ぜ合わせる。
    オイルサーディンを混ぜ合わせると崩れるので入れない。

    STEP
    オイルサーディンを合わせてマリネ

    マリネする容器にオイルサーディンを敷いておく。

    マリネ液と混ぜた新玉ねぎとオリーブをマリネ液ごと上から乗せる。
    冷蔵庫で2時間置いて完成。

    盛り付けてるプレートは、ドイツのナハトマンです。ガラスのプレートでは、イッタラのカステヘルミとナハトマンがお気に入りです。
    清涼感があるので、マリネやカルパッチョに特におすすめです。

  • 牛すじ肉の赤ワイン煮込み

    オーストラリア産のお安い牛すじ肉でワインディナーです。

    牛すじ肉はしっかり煮込んで柔らかくしたいのですが、長時間の煮込みは大変なので圧力鍋を使っておいしく仕上げます。

    アンダルシアにラボ・デ・トロ ( Rabo de toro) という赤ワインの煮込み料理があります。
    これはテールを使いますが、スーパーに売ってないので牛すじで作ります。

    牛すじは下茹でが必要なので、けっこうな時間がかかります。長時間煮込むのも大変なので、今回も圧力鍋を使って調理します。

    スペインワインを合わせたい

    やはりスペインワインを合わせたいです。
    安くておいしい名門トーレスのサングレ・デ・トロ (Sangre de toro)にしました。
    ラボ・デ・トロだったらトロ繋がりになるけど、牛すじなので少し残念です。

    サングレ・デ・トロ オリジナルとテンプラニーリョ

    エノテカのサングレ・デ・トロ 5本セットを買いました。
    赤はオリジナルとテンプラニーリョがセットに入っています。

    オリジナルは開栓後は落ち着きがない感じでした。
    酸味と渋みが強めで早めに開栓するほうがよいと思います。
    テンプラニーリョは、細やかなタンニンで、バランスが取れていておいしいです。

    https://casualvino.com/sangre-de-toro

    アマゾンでは売っておらず、楽天市場と公式ストアでの取り扱いです。

    牛すじの赤ワイン煮 材料とつくりかた

    なんといっても牛すじは下茹でが大事です。
    柔らか仕上げにするため、面倒くさいけどしっかりやってください。

    牛すじの赤ワイン煮 材料 (2人分)

    • 牛すじ肉 200g
    • 玉ねぎ 1/2個 薄切り
    • じゃがいも 小 5個
    • にんじん 5cm 細切り 面取り
    • にんにく 1片 みじん切り
    • オリーブオイル 大さじ2
    • バター 30g
    • 赤ワイン 250ml
    • コンソメスープ 100ml
    • トマトソース 大さじ3
    • ローリエ 1枚
    • 塩 小さじ1
    • 中農ソース 大さじ1
    • ケチャップ 適量

    つくりかた

    牛すじ肉は下茹でしておきます。
    鍋で湯を沸かして沸騰したら牛すじ肉を入れて色が変わるまで茹でます。
    牛すじ肉をざるにあげて水で洗ってから、更に弱火で1時間じっくり茹でてください。

    STEP
    野菜を炒める

    圧力鍋にオリーブオイル、バターを入れる。
    にんにく、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、塩を入れて玉ねぎがしんなりするまで炒める。

    STEP
    赤ワインとコンソメスープで煮る

    赤ワインを沸騰させてアルコールを飛ばす。
    牛すじ肉、コンソメスープ、トマトソース、ローリエを入れて10分煮る。
    あくが出て来たら丁寧に取り除く。

    STEP
    加圧調理

    圧力鍋の蓋をして加圧調理で15分煮る。
    火を止めて圧が下がるまで放置。
    圧が下がったら蓋を開けてローリエを抜き、中農ソースを入れてかき混ぜる。
    味を見ながらケチャップを入れて調える。

    お皿に盛りつけてタイムを振って完成。