カテゴリー: おうちスペイン料理

  • 失敗しない!裏返さない簡単トルティージャ

    トルティージャはパエージャと並ぶスペイン料理の代表メニューですね。
    シンプルな玉ねぎとじゃがいものトルティージャは白ワインによく合います。
    中の具材を買えることで、いろんなバリエーションも楽しめます。

    トルティージャは失敗しやすいんですよね。
    でも、これを使えば失敗しませんよ。
    色はアイボリーもあるので選んでくださいね。

    レシピどおりにやったのに失敗してがっかり

    トルティージャはフライパンををいっぱいに使って円形に作ります。
    途中でお皿にひっくり返して裏面を焼きます。
    レシピどおりの時間を焼いたのに、ひっくり返すと一部が半熟でぐちゃっ!
    トルティージャあるあるですよね。

    原因はコンロの火力が一定ではないから、それとフライパンを置く位置がズレている。
    だいたい、どちらかだと思います。
    コンロは円形ですが火力は均一ではありません。
    だから、火力が弱い部分の表面は焼けても中身は半熟になってしまいます。

    コンロの癖を掴むとと失敗しにくくなりますが、確実なのはトルティージャを裏返さないこと。
    ぐりサラパンを使えば裏返さなくて大丈夫ですよ。

    裏返さない簡単トルティージャの材料とつくりかた

    材料はとてもシンプル。
    たまごと玉ねぎ、じゃがいも、にんにくです。
    つくりかたはグリさらパンで焼いてから、表面をグリルで焼いて完成させます。

    材料 (2人分)

    トルティージャは先に野菜を炒めてから、たまごと混ぜ合わせます。
    オリーブオイルは野菜炒め用とその後の2回分を表記しています。

    • 玉ねぎ 半分 薄切り
    • じゃがいも 2個 いちょう切り
    • にんにく 1片 みじん切り
    • たまご 3個
    • 塩 適量
    • オリーブオイル 大さじ2 & 大さじ1

    簡単トルティージャのつくりかた

    最初にフライパンで野菜を炒めます。
    この時に野菜とオリーブオイルをしっかり絡めて置きます。
    その後、たまごと混ぜてからグリサラパンで焼いて仕上げます。

    STEP
    玉ねぎ、じゃがいも、にんにくを炒める

    フライパンにオリーブオイル 大さじ2を入れる。
    玉ねぎ、じゃがいも、にんにくを入れて、中弱火でにんにくの香りを出す。

    にんにくの香りが出たら、ひとつまみの塩を振る。
    オリーブオイルと野菜を和えるように弱火で炒める。
    じゃがいもに串がスッと入るぐらいが目安です。

    STEP
    たまごと混ぜ合わせる

    たまごをボールで溶いて、適量の塩を振っておきます。
    トルティージャは塩味だけなので、しっかり目に塩味をつけた方がおいしいです。

    野菜をフライパンから移すときは、野菜だけをすくって油を切ってください。
    残ったオリーブオイルは、ぐりサラパンに移します。

    STEP
    ぐりサラパンでトルティージャを焼く

    ぐりサラパンにオリーブオイル 大さじ1を入れて温める。
    野菜と混ぜ合わせた卵をグリさらパンに入れて中弱火で5分焼く。
    縁から固まってくるので、2~3回混ぜてください。


    STEP
    グリルで表面を焼く

    グリさらぱんの縁をヘラで刺して焼け具合を確認する。
    縁が固まっていたら、グリさらパンをグリルに入れて弱火で2分焼く。

    グリさらパンが熱くなってるの注意!
    ふきんなどを使って持ってください。

    焼け具合はこまめに確認してくださいね。
    トルティージャの底面を少し焦がして、上は焦げ目がつかない程度に焼きます。

    表面は焼き過ぎないように注意

    STEP
    お皿にひっくり返して完成!

    グリさらパンの上にお皿を被せます。
    上からお皿を押さえながら、グリさらパンをひっくり返す。

    グリさらパンが熱くなってるので注意!
    ふきんなどを使って持ってください。

    ケーキのように取り分けて、タパスっぽく盛り付けるといいですね。

    この日はトルティージャの他に、
    魚介のリゾットとびんちょうまぐろのカルパッチョを食べました。
    ワインはハンガリーの白ワインです。
    魚介のリゾットは改めて記事にするのでお楽しみに!

  • バレンシア風パエージャとスペインバルメニュー

    スペイン料理といえば、パエージャでございます。
    バレンシアの伝統的なスタイルは、鶏肉、うさぎ肉、カタツムリなどが入ります。
    うさぎ肉やカタツムリ、モロッコいんげんは、スーパーに売っておりません。
    あくまでバレンシア風ということで、鶏もも肉とさやいんげんで作っています。

    おひとりメニューですので、グリさらパンを使っています。
    パエージャ用の鍋は26cmなので、ひとりでは大きいですね。
    グリさらパンは18cmでおひとりメニューにちょうどいい大きさです。

    お焦げ付きパエージャ

    人参マリネとししとう炒め揚げを添えて

    どちらも定番のスペインバルメニューです。
    簡単ですしコスパも良いメニューなので、あと1品ほしいときにオススメのメニュー。

    人参マリネは千切りが多いですが、ピーラーで少し太めにするのが好きです。
    千切りよりマリネする時間は長めにします。
    私は朝に作って置いて、夜ごはんに使ったりします。
    ブラックオリーブは色も映えるし、少し混ぜるといいですね。

    ブラックオリーブを入れると色が映えます

    ししとう炒め揚げは、オリーブオイルで揚げるだけです。
    オリーブオイルはししとうが半分浸かるぐらいの量で回しながら炒め揚げ。
    揚げたてがおいしいので最後に作るのがいいですね。
    岩塩で食べるとおいしいです。

    揚げたてがおいしい

    バレンシア風パエージャの材料とつくりかた

    お肉系のパエージャは、焦がしで作るのが好きです。
    グリさらパンは焦げが付きにくいので、状態をよく見ながら作るといいですね。
    バレンシア風なので玉ねぎなし、お米は炒めずに作っています。

    材料 (1人分)

    鶏もも肉は炒めると縮むので大きめに切った方がいいです。
    カットトマトは水分が多いので、あらごしトマトで作ったトマトソースを使います。
    トマトソースの作り方は最後に紹介します。

    サフランは香りや味の出方がサフランによって変わります。
    アマゾンで買ったサフランですが、あまりが出が良くない気がするんですよ。
    お高めのサフランを買えば安定してるのかもしれないけど。

    そこそこバッサリ入れてます。
    ひとつ言えることは、サフランをケチるとロクなことがないです。

    • 鶏もも肉 半分 ぶつ切り
    • さやいんげん 適量 半分に切る
    • パプリカ 半分 幅1cm程度に切る
    • にんにく 1片 みじん切り
    • お米 1/2合
    • トマトソース 大さじ3
    • オリーブオイル 大さじ1
    • 水 200cc
    • サフラン 適量
    • 塩 適量
    • コショウ 適量

    つくりかた

    ポイントは鶏もも肉にしっかり焼き目を入れることです。
    にんにくを最初に入れがちですが、確実に焦げるので鶏もも肉の後に入れてます。
    すぐにさやいんげんとパプリカを入れて、にんにくと一緒に炒めます。

    STEP
    鶏もも肉を炒める

    鶏もも肉に塩コショウをしておく。

    グリさらパンにオリーブオイルを入れて鶏もも肉を炒める。
    皮目から入れて、中火で両面に焼き目を入れる。
    鶏もも肉は焼き目が入るまで、あまり動かさないほうがいいです。

    STEP
    にんにくとさやいんげん、パプリカを炒める

    にんにく、さやいんげん、パプリカを入れて弱火で炒める。
    火を強くするとにんにくがすぐに焦げるので注意。

    STEP
    トマトソースをひと煮立ちさせる

    トマトソースと水を入れて中火でひと煮立ちさせる。
    味を見ながら塩で味を整える。

    STEP
    お米とサフランを入れて炊く

    お米とサフランを入れて弱火で蓋をして15分炊く。
    サフランによって香りや味の出方が違います。
    今回はあまり出がよくないのでバッサリ入れてます。

    STEP
    弱火にして様子を見ながら炊き上げる

    15分経ったら少し味見してお米の様子を見る。
    ティースプーンで縁の炊きあがりも確認するといいです。
    炊けていたら火を強くして10~20秒炊いてお焦げを作る。
    火を止めて10分蒸らす。

    人参マリネの材料とつくりかた

    人参マリネは和えるだけなので簡単です。
    私はワインビネガーを使いますが、リンゴ酢を使ってもいいと思います。

    味が馴染むまで時間がかかるので、私は朝ごはんと一緒にに作って置きました。
    多めに作って次の日も食べるとおいしいです。

    材料 (2~3食分)

    • 人参 2本 ピーラー剥き
    • ブラックオリーブ 4個 半分に切る
    • にんにく 1片 薄切り
    • オリーブオイル 大さじ2
    • ワインビネガー 大さじ2
    • オレガノ 適量
    • パセリ 適量 みじん切り

    つくりかた

    STEP
    オリーブオイルでにんにくを炒める

    フライパンにオリーブオイルを入れて弱火でにんにくを炒める。
    オリーブオイルに香りが付いたらOKです。
    にんにくは抜きます。

    STEP
    人参をピーラーで剥く

    人参をピーラーで剥いて塩もみをして絞ります。
    にんにくの香りを付けたオリーブオイル、ブラックオリーブを加える。
    オレガノを振って和えてから冷蔵庫で寝かせる。

    あらごしトマトのソース

    私はあらごしトマトを使ってトマトソースを作り置きしています。
    コンソメスープでのばしますが、硬めに作っておいて料理に合わせて使います。
    パスタソースや付け合わせ用のソース、今回のパエージャなどです。

    材料

    • あらごしトマト 1パック
    • にんにく 1片 みじん切り
    • 玉ねぎ 半分
    • ハーフベーコン 3枚
    • オリーブオイル 大さじ1
    • コンソメスープ 150cc
    • ローリエ 1枚
    • 塩 適量

    つくりかた

    STEP
    にんにく、玉ねぎ、ベーコンを炒める

    フライパンにオリーブオイルを入れて、にんにくと玉ねぎを弱火で炒める。
    玉ねぎが透明になったら、ベーコンを合わせて炒めます。

    STEP
    あらごしトマトとスープをひと煮立ち

    あらごしトマトとコンソメスープを加えてひと煮立ちさせる。
    ローリエを加えて弱火で10分煮て完成です。
    完成後にローリエは抜いてください。


  • チリンドロン (スペイン風 鶏肉のトマト煮)

    鶏肉のトマト煮は、よくある料理だと思います。
    スペイン風は何が違うのか。
    ピメントンというパプリカパウダーを使うことですね。

    スモーキーな香りがついているスペインのスパイスです。
    ピメントンには辛口ピカンテと甘口ドゥルセの2種類があります。
    チリンドロンに使うのはドゥルセです。

    でも、高いんですよ。

    残念ながらピメントンを使わないとスペイン風になりません。
    コスパは悪いですが、買うしかない。
    スモーキーな香りは時間が経つと飛んでしまいます。
    そんなに使わない人は、普通のパプリカパウダーにしてくださいね。

    スペイン食材はお高い

    栗原靖武シェフがご自身の著書 タパス100レシピで、
    スペイン料理が流行らないのは食材が高いからだと思うと書いておられます。

    ピメントンの値段はアメリカの2倍ですよ。
    ハモンセラーノもパッと見は安いのですが、中身は3枚しか入ってなかったりします。
    パプリカも高いですよね。

    もう、生ハムはこれでいきましょ。

    手羽元は圧力鍋を使うのが早くていいよ

    鶏もも肉のレシピが多いのですが、今回は手羽元を使っています。
    私は手羽元を使うときは、圧力鍋で調理しています。
    手羽元の醍醐味はお箸でポロッですが、圧力鍋の方が時短かつ簡単にできます。

    私は煮込み料理は圧力鍋を使うことが多いです。
    もちろん時短なのですが、一番の理由はコンロを早く空けたいからですね。
    チリンドロンは圧力鍋を使わないと、20分から30分の煮込みになります。
    圧力鍋の時短は品数を作るときに効いてきます。

    赤ワインのリゾットとチリンドロン

    チリンドロンの材料と作り方

    ほとんどのレシピではじゃがいもは入ってません。
    でも、入れるとおいしいのでオススメ。
    私は小さいじゃがいもがあれば必ず買っています。
    いろんな料理の付け合せに使えるので、スーパーで見つけたら買うといいですよ。

    トマトは紙パックのあらごしを使っています。
    皮や種が入ってないし、缶はゴミが面倒なので紙パックを愛用しています。

    小さいじゃがいもは付け合せに使い勝手がいいよ

    材料 (2人分)

    • 手羽元 4本
    • 玉ねぎ 1/2 みじん切り
    • パプリカ 1個 細切り
    • じゃがいも 小 3個 半分に切る
    • ブラックオリーブ 5個
    • 芽キャベツ 2個 半分に切る
    • 生ハム 1枚 荒く刻む
    • 冷凍枝豆 適量 (レンチンで火を通しておく)
    • にんにく 1片 みじん切り
    • あらごしトマト 300g
    • チキンブイヨン 100cc
    • 白ワイン 50cc
    • オリーブオイル 大さじ2
    • ピメントン ドゥリセ (パプリカパウダー) 大さじ1
    • 小麦粉 適量
    • 塩 適量
    • コショウ 適量

    チリンドロンの作り方

    手羽元とじゃがいもを先に炒めます。
    あとは材料を一気に投入するので簡単にチリンドロンができますよ。

    STEP
    手羽元とじゃがいもを炒める

    あらかじめ手羽元に塩コショウと小麦粉を軽く振っておく。
    圧力鍋 (煮込み用の鍋)にオリーブオイルを入れ、手羽元の両面に焼き目を入れる。
    手羽元の片面 (皮面)が焼けたら、じゃがいもを入れて一緒に炒める。
    手羽元の両面とじゃがいもを炒めたら、鍋から出して取って置く。

    STEP
    にんにくと玉ねぎを炒める

    手羽元とじゃがいもを出したら、にんにくと玉ねぎを入れて弱火で炒める。
    玉ねぎに火が通って、しんなりしたらOKです。

    STEP
    あらごしトマト、他の材料を煮込む

    先にあらごしトマトを入れて、ひと煮立ちさせる。
    味を見ながら、塩を入れて味を整える。

    取り出しておいた手羽元とじゃがいも、パプリカ、ブラックオリーブ、芽キャベツ、生ハム、チキンブイヨン、白ワイン、ピメントンを入れて、圧力鍋の蓋をしたら中火にかける。
    (加圧モードになっていることを確認する)


    圧力鍋のピンが上がって、蒸気が続けて出てきたら、弱火にして7分加圧調理する。
    圧力鍋を使わない場合は、30分弱火で煮込む。


    STEP
    お皿に盛り付けて完成!

    加圧調理が終わったら、減圧してピンが下がるまで放置する。
    圧力鍋のピンが下がったら、枝豆を入れて軽く混ぜる。
    お皿に盛り付けて完成。

  • 料理苦手な人にオススメ 簡単!牡蠣とミニトマトのアヒージョ

    日本でよく知られているアヒージョ。
    具材のバリエーションは色々ありますが、今回ご紹介するのは牡蠣とミニトマトです。
    アヒージョはシンプルな料理ですが、おいしく作るコツがありますよ。

    ・にんにくはみじん切りにしない
    ・同じぐらいの時間で火が通る具材を選ぶ
    ・オリーブオイルをブレンドする

    にんにくのみじん切りは焦げやすいので、潰すか薄切りにした方がいいです。
    牡蠣は火を通しすぎると固くなります。
    火にかける時間は5分程度なので、硬い具材を入れると火が通りません。
    硬い具材と組み合わせるときは、予めレンジをするといいですね。

    オリーブオイルはピュア80ml、エキストラバージン20mlにしています。
    エキストラバージン100mlは、ちょっと青々しい風味になります。
    でも、バケットにつけることを考えると、フレッシュな香りも欲しいので混ぜています。

    牡蠣とミニトマトのアヒージョの材料 (1皿分)

    • にんにく 1片 (薄切り)
    • 牡蠣 6個
    • ミニトマト 4個 (半分に切る)
    • 唐辛子 (カット) 小さじ1/2
    • パセリ 適量
    • オリーブオイル (ピュア) 80ml
    • オリーブオイル (エキストラバージン) 20ml
    • 塩 ひとつまみ

    牡蠣はパックの個数で大丈夫です。
    ミニトマトは牡蠣の個数に合わせて増減させてください。

    つくりかた

    STEP
    牡蠣の下処理

    牡蠣は水洗いして、キッチンペーパーで水分を切っておく。

    STEP
    オリーブオイルとにんにくを火にかける

    スキレットや小ぶりのフライパンにオリーブオイル (ピュアとエキストラバージン両方)とにんにくを入れて弱火にかける。

    STEP
    牡蠣とミニトマトを投入する

    にんにくの香りが出たら、塩、牡蠣、ミニトマト、唐辛子を入れる。
    弱火のままで5分煮る。
    彩りでパセリを振って完成!

    アヒージョに使ったグリさらパンがいいよ

    このグリさらパンは直火 (IH不可) でも使えるし、魚焼きグリルに入れても使えます。
    これを使うとグリルが汚れないし、そのままテーブルに出せるので便利ですよ。
    私はグリルチキンもグリさらパンで作っています。

    グリルチキン

    アヒージョをスキレットで作ると、オリーブオイルのグリーンが見えない。
    料理の色が悪く見えてしまいます。
    アイボリーのグリさらパンは、グリーンが見えるのでいいですね。
    色はレッドもあります。

    お値段も手頃なのでオススメですよ。